こんばんは。
先日行われた競泳の日本選手権の女子100mバタフライで
池江璃花子さんが優勝し、リレーメンバーとしての東京五輪代表入りが内定しました。
池江選手が白血病を公表したのが2019年2月。
競技生活の継続どころか、生命さえ危ぶまれましたが
抗がん剤治療などの闘病生活を経て奇跡の回復を果たしました。
しかし、世界と戦っていたころの筋肉は削げ落ち体重は15キロ減。
そこからの懸命な努力による見事な復活劇に、たまたまテレビでこのレースを見ていてとても感動しました。
私の中で、池江選手と過去に担当した受験生の１人が重なりました。
その生徒は、中学受験を目指す６年生の夏
血液の病気を患い、長期入院することになりました。
受験生は勉強合宿や対策授業など勉強三昧の毎日を送る中で
「自分は勉強したくてもできない」
「中学受験を諦めないといけないかもしれない」
とても辛い日々を過ごしました。
泣いてお母さんを困らせたこともありました。
そんな時、担当医の先生が
「自分の血液は今必死で病気と闘っている」
と教えてくれました。
「自分も血液に負けないように頑張る！」
「自分も病気で苦しんでいる人を助けたい！」
「そのために〇〇中学に入って医者を目指す！」
その時から、何とか前向きに考えられるようになりました。
秋になって長い入院生活が終わりました。
しかし通院は継続、体力も衰えており
なかなか塾生活に戻ることはできませんでした。
塾の先生と話し合い、自分でできることを一生懸命にやり続けました。
冬になり、少しずつ塾にも通えるようになりました。
そして、〇〇中学の入試日が来ました。
何とか自分の力を出し切ることができました。
発表は２日後。本校にて掲示です。
みんなで見に行きました。
掲示板が下ろされた瞬間
目の前には、自分の受験番号がありました。
「やったー！奇跡が起こったんやー！」
担当の先生達と泣きながら抱き合いました。
「勉強をしたくてもでき出来ないことの辛さ」
「夢を持つことが自分を奮い立たせてくれた」
池江選手も、この生徒と同じ辛さを経験したと思いますが
「オリンピック出場」という目標を掲げることで
本来の自分を取り戻すことができました。
本当に復活できてよかったですね！
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