こんばんは。
私が高校生の時の話です。
高校生にとって、学校の先生は「とても頭がよくてすごい人」というイメージがありました。
大学受験を控えた時期に、英語の先生が笑いながらこんな話をしてくれました。
「僕は、実は双子なんですが、入試の時にお互いの受験票を間違えて持って行きました。」
まさか、先生の口からそんな失敗話が聴けると思っていなかったので、とても意外でした。しかし、「先生でも大事なところで失敗するんだ」という少しホッとした気持ちになりました。
他人の成功話は参考にはなりますが、あまり記憶に残らない場合が多いです。
しかし、失敗話はとても興味を持ちますし、なぜか記憶に残りやすいです。
そして、お互いの距離がグンと縮まったような気がして安心感すら覚えてしまいます。
私も生徒に対してどちらの話もしますが、やはり失敗話のほうが「ウケ」がいいです。
失敗といっても、やればできたのにやらなかったという後悔が残るような話ではなく、チャレンジした結果うまくいかなかったからこそ今の自分がある話とか、一瞬ヒヤッとしたけど頑張って最終的にはうまくいった話のほうが聴き手としては前向きに捉えることができ、教訓として学びやすいですね。
ここで、私の失敗話をひとつ。。。
高校3年生で大学受験を間近に控えたある日。英単語をなかなか覚えることができなかった時に、「五感を使って覚えるとよい」とアドバイスされたことを思い出し、視覚、聴覚以外にどの感覚器を使おうかと考えました。その時にふとある漫画に出ていたシーンを思い出しました。
「紙を口に入れて味覚で感じてみてはどうか…」
そう思った私は、覚えたい英単語を書きまくった紙を口に入れてよく噛みました。
結果は当然、覚えられるどころか苦い味がしただけですぐに吐き出しました。
やはりこれは無理だと知った私は、地道に暗記を繰り返すのでした。
今となっては笑い話ですが、当時は必死だったのでそんな考えも頭を過ったんですね。
楽して英単語を覚えることはできないという教訓です。
三者懇談でこのような話をするとやっぱりウケるんですね。
そして、その後の話がスムーズに進みます。
「先生も失敗してたんですね」と何日か経っても覚えてもらっていたりします。
人生誰でも失敗はあります。それが昔の「偉人」はなく、目の前にいる「先生」の話であれば、ダイレクトに伝わりやすいと思います。
私の失敗話が少しでも生徒や保護者のお役に立つのであれば、これからも「ネタ」作りに励みたいと思います!
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