こんばんは。
以前、大手進学塾に務めていた時代に
中学受験生の保護者からこのようなご指摘を受けたことがあります。
「うちの子は、塾の授業で習ったことを全然理解できていません。」
生徒が授業で解いた問題や解説された内容を写したノートをもとに、家では復習や宿題を進めるわけですが、保護者が生徒のノートを確認して「理解できていない」と判断される場合があります。
教科は算数でしたが、生徒はノートを写すのに必死で解説の内容まで理解できていませんでした。集団授業の場合これはひとつの「穴」かもしれません。
今は個別指導なので、授業中の生徒の表情やノートの内容は十分に注意して確認しています。
先日、国語の時間にこんなことがありました。
読解問題の解説をしている時、こちらが何度説明しても生徒は渋い表情をしています。
おそらく、集団授業であればこのまま授業が終わってしまい、生徒は不満を持ったまま帰宅したかもしれません。
そこで、生徒になぜわからないのか?と聞くのではなく
なぜ、その答えにしたのかを聞くと、結構意外な返事がかえってきます。
「なるほど、そんなことを考えていたのか」
その生徒は自分なりによく考えてその答えを出しているんです。
ただ、大人の社会や大人が抱く心情、その言葉に含まれている意味を少し読み取れていないだけだったりします。
生徒が考えている部分を理解しつつ、不足している部分を説明してあげると、「そういう考え方もあるのか」と納得してくれます。
国語の読解問題を解くためには、演習を積んで身につけていく部分と、自分の中で感じ取る部分の両方が必要です。
後者の部分を養うためには、問題文や問いの内容について生徒と先生が意見を交わすことも大切な授業だと思います。
生徒は自分の考え方を先生に知ってもらい、先生からは自分の知らなかった世界を教えてもらうことでいろんな感じ方を身につける。
今日もこの形態で読解問題を進めてみると、生徒の理解も早く楽しい授業ができました!
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